手製のなにがし

手作りする風景をゆるくお届けします

スイカの汁はなぜ赤い?(結論は出なかったし謎が深まった)

夏になるとスイカが美味しい。
アリザネコです(・ω・)ノ

イカを食べながら家族が言いました。

「スイカのこの赤って何だろうね?
リコピンかな?」

リコピンはオレンジや赤の色素。
トマトに含まれることで有名で、
以前、草木染めで赤がほしくて調べたら
リコピン脂溶性(水に溶けにくく油に溶ける)ので、草木染めでの抽出を諦めた成分。

私はスイカを食べる時にしたたる汁を見て

「いやリコピンは水溶性じゃないから、
違うんじゃない?」

と回答。
そして、Google先生
実際どうなのか聞くことに。
すると、

イカにはカロテンとリコピンという色素が大量に含まれていて、これらが赤色を作っています。

スイカは外側は縞模様なのに、中が赤いのはどうしてですか。:農林水産省

との農林水産省のページを紹介されました。

リコピン!!(・ω・)
カロテン!!(・ω・)

どっちも脂溶性で草木染めで諦めた色素です。

忘れもしないβカロテンの私の失敗↓
ニンジンの皮で草木染め(失敗談) - 手製のなにがし

この食べた時に出るスイカの汁!
これがリコピンとカロテンだって?

いやいやいやいや(・ω・)

イカの汁って赤いじゃん。
イカってほぼ水分でしょ?
水溶性の色素じゃないの?

どうしても納得出来なかったので、

「食べ終わったら、
このスイカ煮るから」(・ω・)

と食べ終わったスイカを回収しました。


この食べ終わったスイカ
包丁で緑の皮と分けます。


こんな感じ。
こうすると、案外もっと食べれたのでは?
って感じになるな。


他の食べ終わったスイカもやって、
鍋に入れます。


焦げないように少し水を入れて煮ます。
10分以上、煮ました。
アントシアニン系なら
水溶性なので、
果肉から色が抜けてたりするんだけど
やっぱり水溶性ではないのか。


ザルにあげます。
果肉から色が抜けてない。


ザルの下に出てきた煮汁がこちら。
わー綺麗な黄色!(・ω・)


果肉。肉かマグロに見える。
最初より赤が濃い感じに見える。
煮て黄色が抜けて、
果肉に赤が残った感じがするな。


ネットで調べたら、
脂溶性の色素は
エタノールで抽出できる
って書いてあった。
消毒液エタノールだったなー
と思い出して、出してきた。


煮た果肉を瓶に入れて、
エタノールを入れてみる。


20分くらい置いてザルにあけた。
相変わらずの果肉の赤。


エタノールも黄色み。
上手く出なかったなー。


新しく食べ終わったスイカを用意。


水にも溶けず、
エタノールにも溶けない赤。
こうなったら油で炒めてみるか!(・ω・)
と言うことで油を多めに投入。


イカを炒める日が来るとは。
クックパッドには
イカ炒めて食べるメニューも
いっぱいあった。
さてしっかり炒めたスイカの果肉がこちら。


めっちゃ黄色!
びっくり。
唐辛子炒めたみたいな色!
辛そうに見える(・ω・)
試しに食べたらめっちゃ甘い!(・ω・)
何これ普通に食べるより甘い。
甘すぎ…(・ω・)


油で炒めても黄色だったし、
果肉は赤いまま。
この果肉何なの。
食べたらジューシーだし、
細胞壁の中に赤い色素があって、
煮ても焼いても細胞壁が壊れないとか?


見てみることにした(・ω・)


新しい食べ終わったスイカ
薄く切って、
ガラスの鍋の蓋に置いてみた。
ガラス鍋の下に懐中電灯(光源)を置いて
簡易な顕微鏡で覗いてみることに。


およそ40倍。



よく分からん(・ω・)
でも細胞壁の中にあるように見えるような。


きっと、
このスイカのシャクシャク感の中に
赤い色素があるに違いない!


細胞壁を壊すか(・ω・)


と言うことで
新しい食べ終わったスイカ
皮からカットしてミキサーへ。


ウィーン。


目の細かいザルで漉してみたペースト側。
顕微鏡でのぞいてみたけど、
細かくてよく分からなかった。


濾された液体。
赤い!(・ω・)


これだよ、これ、この赤!(・ω・)


白のキッチンペーパーつけてみた。
赤く染まる。
これがリコピンとカロテン?


冷蔵庫にトマトあったなと思って
トマトと比べることに。
リコピンと言えばトマトでしょう(・ω・)


ミキサーにかける。


同じザルで漉す。
トマトジュース。


白のキッチンペーパー浸す。
オレンジ色が強いかも。


同じ白い皿で並べてみた。


トマトの方。
少し分離しているように見える。
脂溶性って感じするんだけど。


イカの方は
綺麗に溶けているように見える。
水溶性に見えるんだよねー。
アントシアニンじゃないのかなー?(・ω・)


アントシアニンと言えば、
アルカリ性で青、
酸性で赤になる性質がある。

そういえば重曹とレモンあったわ。
と思って重曹を入れてみた。
アントシアニンなら青くなるはず。


混ぜる。青にならない。


レモンも入れてみた。
重曹と反応して泡立った。
とりあえずアントシアニンでは無さそう。


でも、これが
リコピンとカロテンって信じられない。
イカの汁の赤ってどんな仕組みなの?


溶けてる液体が水じゃないのかな?


って調べたら
きゅうりアルコールという
匂いの成分があるそう。
きゅうりもスイカも瓜だもんね。
アルコールにリコピンって溶けるか分からないけど溶けそう?
そもそもアルコールって
そんな入って無さそうだけど。


試しにスイカの成分を調べてみると、
こんなサイトが出てきた↓
果実類/すいか/赤肉種/生 - 01.一般成分表-無機質-ビタミン類
水とカリウムとβカロテンが多いのがわかる。

イカリコピンが入っていると
書いてある成分表を探したけれど
見つからなかった。

多いのは
水分とカリウムとβカロテン。
βカロテンは脂溶性
カリウムは水溶性。

脂溶性だけど、
煮汁でも炒めても黄色は出たから
量の多さ的にあれがβカロテンなのかな。

すると、あの赤は、
水溶性の赤に見えるんだけどなー

イカの汁はなんで赤いの?(・ω・)

カリウムに溶けてる色素?

大人向けの科学110番とか無いのかなー
なんか詳しい人いないかなー

謎が深まったわ。
あとキッチンの片付け大変だわ(・ω・)